製造ラインの周辺には常に運搬業務を行う人がいる

工場で働く人は全てライン作業を行っているわけではなく、製造ラインの周辺には常に原料や完成品の出し入れを行う運搬業務を担当している人がいます。なぜなら、大規模製造ラインでは部品メーカーがリアルタイムにメインラインの製造計画に合わせて部品を納品していることから分かるように、どのような生産ラインであっても原料または部品の供給を行う役割を担当する人がいるからです。そして、運搬の多くはフォークリフトや専用台車を使用しますが、最終的にラインへ供給する際には最小ロット単位での供給となるために人力での作業があります。1個あたり100gに満たない部品や原料であっても、供給はケース単位で運搬が必要となるので1箱10kg以上となっても珍しくありません。

原料だけでなく完成品の運搬業務もある

工場は常に生産活動を行っていて、完成品は倉庫へ一時的に保管するか出荷されるかのどちらかです。原料の運搬時にも力仕事がありますが、完成品は数多くの部品が順番に組み込まれた状態となるので、ある程度重量物となることから力仕事と考えられます。しかも、完成品は丁寧に梱包された状態で倉庫保管または出荷されることになり、丁寧な取り扱いをしなければなりません。このため、ライン作業の最終工程は出荷検査となっていて、検査通過済みの合格品は梱包されて運搬作業員により運ばれます。工場だからといって常にライン生産作業に携わるとは限らず、むしろ細かい組立作業が苦手であっても力仕事があるので工場勤務にチャレンジしやすいです。